2017年から実践してきたPRS投資ですが、計算上の理論値と合わせて比較できる資料がまとまったのでこちらで公開します。
PRS戦略が実際にどのくらいの有用性を持っているのか、判断材料の一つとしていただければと思います。
戦略別 年率リターン(再掲)
8アセットクラス(日本・先進国・新興国の株式・債券と、国内外のREIT)のインデックスファンドを対象に、レラティブストレングス(RS)、PRS、均等バイ&ホールドした場合の成績(理論値)です。
ここで「理論値」と言っているのは、トレードが発生する際に必ず月末の価格で売却・月初の価格で購入できることを前提としているためです。
現実には月末のシグナルを見て売買注文を出してから、それが確定するまでにどうしてもタイムラグがあるため、この理論値からはズレが生じます。
問題はそのズレがPRS戦略の有効性を損なうほどのものか、というところだと思います。
PRS戦略 理論値と実績の比較
こちらはPRS戦略を取ったときの年率換算のリターンです。
理論値は先に挙げたグラフからの抜粋、実績値は毎月のリターンを修正ディーツ法で推計したものを元に計算した年率リターンです。
実績リターンは理論値から少しズレはありますが、大まかな動きは似通っています。
トータルで見ると、過去3年の運用実績は理論値を下回っていますが、今のところは許容範囲内ではないかなと判断しています。
ただ、理論値と実績にどのくらいの差が出てくるのかは、今後も注意深く検証していく必要はあると思います。